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Niseko Tokyu Grand HIRAFU Ace Gondola |
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【北海道/ ニセコ東急グランヒラフ エースゴンドラ 】
2026年1月

ニセコグランヒラフ エースゴンドラ。
ニセコ(ニセコユナイテッド)の4つのスキー場の中でコース面積(滑走面積)およびコース数ともに全山最大の「ニセコ東急グランヒラフ」。
今回は、そのグランヒラフに昨シーズン(2024-25シーズン)オープンした「エースゴンドラ」と、今シーズンに新設された「キング第3シックス」のふたつの索道についてのレポート。

ニセコユナイテッド(ニセコ全山)図。グランヒラフは右側中央寄り -Niseko United公式サイトより
【エースゴンドラ】
エースゴンドラは、1985年運行開始の国内最初期の高速クワッドリフトだった「エース第2センターフォーリフト」からリプレイスされた10人乗りゴンドラリフト。
この新ゴンドラは、2021年の東急不動産と東急リゾーツ&ステイによるニセコひらふスキー場リフト開業60周年の100億円超の投資計画である「Value
up NISEKO 2030」プロジェクトの一環として開業したもの。
当初、2023-2024シーズンの開業を目指していたが、コロナ禍で海外技術者が来日できなかったため、開業が1年延期され昨シーズンに運行を開始した。
前身であるセンターフォーは、ベースからヒラフ上部や、隣接するニセコビレッジに行くためには必ず利用することになるクワッドだったので利用者が集中しやすく、繁忙期のリフト待ちの行列はかなりのものだった。
下のGIFは、2022年の元旦のセンターフォーのリフト待ちの様子。この時はまだコロナが終息する1年以上前で、国際線が休止中だったためニセコの冬季の入り込みの約8割を占める外国人の姿が殆ど無く、スキー場も例年よりかなり空いていたにも係わらず、ご覧の通りの状況だった。

2022年元旦のセンターフォーのリフト待ちの様子。
現在は、センターフォーの約1.5倍@時間の輸送力と1.55倍@秒の速度を持つエースゴンドラへのリプレイスによる機動性の向上が期待されており、実際、下の写真の通り今年(2026年)の元旦のエースゴンドラの山麓停留所の待ち行列はかなり緩和されていた。

機動力アップにより、混雑が緩和したエースゴンドラ山麓停留場。
また、開業にあわせて2階がレストラン「NEST813」になっているエースゴンドラの山頂駅が新設された。

エースゴンドラ山頂駅
エースゴンドラのキャビンは、ドッペルマイヤー傘下のCWAの第5世代ゴンドラリフトのOMEGA
V-10。シートヒーターやWi-Fi対応のOMEGAシリーズについては、このサイトで何度も紹介しているので、同型である野沢温泉スキー場の新・長坂ゴンドラのレポート等を参照。
今後、国内の大型スキー場の新設MGD(単線自動循環式ゴンドラリフト)は、システムはドッペルマイヤーのD-LINEシリーズまたはPOMAのEVO-LINEシリーズが主流になっていくと考えられ、昨シーズンに全面リプレイスされた白馬岩岳のゴンドラ「ノア」もD-LINE、キャビンはOMEGA
V-10を採用している。
【キング第3シックス】
今シーズン(2025-26シーズン)から運行を開始したキング第3シックスは、近年国内でも導入が続いているドッペルマイヤーのフード・シートヒーター付の6人乗りチェアリフト。
キング第3シックスは、クワッドだった旧・キング第3リフトからのリプレイスで、輸送能力のアップに加えて連動式乗車装置(ローリングカーペット)の導入による乗車時の安全性の向上も図られている。
こちらも東急の「Value up NISEKO 2030」に含まれているもので、計画では来シーズン(2026-2027)にはエース第3ペアリフトの更新も計画されている。

6人乗り(6-Pack)のキング第3シックス。
【ヒラフの既存のゴンドラ】
ニセコユナイテッドの4つのスキー場には、各1基づつゴンドラリフト(普通索道)があったが、今回のエースゴンドラの登場により、グランヒラフは普通索道が2基になった。
グランヒラフの既存のゴンドラリフトは、HANAZONO側にあるキングゴンドラ(キロ程:1,878m
)で、こちらは旧・ヒラフゴンドラから2011年にリニューアルされたもの。8人乗りの第3世代OMEGAを使用している。

キングゴンドラ
なお、前身である1984年開業の旧・ヒラフゴンドラは、4人乗りの小型ゴンドラリフトだったため、ニセコのグローバル化が始まった2000年以降から輸送能力の向上が求められており、2011年のヒラフ開業50周年にリニューアルが行われた。

4人乗りだった旧・ヒラフゴンドラ(2008年撮影)。
【今後のグランヒラフとニセコ】
さて、今回はいつも利用していた東急の「ホテルニセコアルペン」が建替えのため解体され更地化しており、そこに飲食・物販施設であるALPEN
NODE(アルペンノード)が先行オープンしていた。
ホテルニセコアルペン(1986年開業)はアッパーヒラフ(山側)の一等地に位置し、スキーイン・アウトが可能なスキー場の中核ホテルだったが、2023年3月31日をもって閉館し、客室を増やして来シーズン(2026-27シーズン)にホテルコンドミニアムとしての開業が予定されている。これは「Value
up NISEKO 2030」の主軸となる計画で、ホテルではなく分譲型のホテルコンドミニアムにすることで投資回収を早める意図があるとのこと。

閉館したホテルニセコアルペン(2017年撮影)
ニセコエリアの地価は、インバウンド需要の回復と外資系高級ホテルの開発ラッシュにより、極めて高い上昇率を維持している。
倶知安町では2025年も全用途平均で前年比(対前年変動率)が約6.7%上昇し、12年連続のプラスとなり、ニセコ町では住宅地や役場周辺の地価が顕著に上がっており、上昇率は約11.9%と2桁台を記録している。
なお、北海道新幹線札幌延伸の延期*注1の決定を受け、倶知安駅周辺(商業地)は数年前までの爆発的上昇は収束しているが、新幹線の影響を直接受けない富裕層向け開発が続いているスキー場周辺(ヒラフ・HANAZONO)は上昇を維持している。

ホテルニセコアルペン跡地に先行オープンしたALPEN NODE。
また、 以前のような投機的な急騰から、実需を伴う「安定的な上昇」へとシフトしつつあることも顕著な傾向と言える。
このサイトのこちらのページでは、北海道の各スキーリゾートの索道新設時の社会的情勢も書いているので、併せて読んでもらいたい。
参考資料:
東急不動産ホールディングス / 東急不動産(公式サイト・IR資料)
ファクトブック 2024/2025(ADR、宿泊稼働率等の実績値)
宿泊税の導入・変更に関する告示
第2次新幹線駅周辺整備基本計画(修正版および検討会議事録)
SDGs未来都市計画・景観条例関連資料
国土交通省(土地総合情報システム・地価公示)
令和7年・令和8年 地価公示(倶知安町・ニセコ町の各地点データ)
都道府県地価調査(基準地価)
日本経済新聞 / 北海道新聞(電子版・アーカイブ)
北海道新幹線の延伸延期に関する報道(2025年?2026年の決定事項)
星のやヒュッテ ニセコ等の開業延期ニュース
リゾート地の人手不足と住宅不足に関する連載記事
ニセコ公式アクティビティガイド
不動産・リゾート専門メディア(Housing Japan / JLL / 土地代データ)
ニセコ不動産市場レポート(投資利回り、コンドミニアム相場)
鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)
北海道新幹線建設事業の進捗状況(2026年時点の工事区間データ)

| 名称 |
エースゴンドラ |
| 事業者 |
東急不動産 東急リゾーツ&ステイ |
| 索道の方式 |
MGD |
| 総延長(傾斜長) |
1,677m |
| 高低差 |
500m |
| 速度(毎秒) |
6.0m |
| 最大輸送(毎時) |
2,800人 |
| 最大乗車人数) |
10人 |
| 開業日 |
2024年11月30日 |
| 施工 |
日本ケーブル |
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| 名称 |
キング第3シックス |
| 事業者 |
東急不動産 東急リゾーツ&ステイ |
| 索道の方式 |
Six-Pack High Speed Lifts |
| 総延長 |
1,312m |
| 高低差 |
308m |
| 速度(毎秒) |
5.0m |
| 最大輸送(毎時) |
3,000人 |
| 最大乗車人数 |
6人 |
| 開業日 |
2025年11月29日 |
| 施工 |
日本ケーブル |
*注1 鉄道・運輸機構(JRTT)により、北海道新幹線の札幌延伸は当初の「2030年度末(2031年春)」という目標を正式に断念し、現在は「2038年度末(2039年春)」まで8年延期される見通しとなっている。
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