新設ロープウェイ・フニテル・リフト
ロープウェイ・フニテル・リフト
コロラド ベイル リゾート
 ドッペルマイヤーとライトナー・ロープウェイ Vail Mountain Gondola One
【ザ・ゴンドラ・ワン】
 2014/3/7 アメリカ合衆国/コロラド州 ・ ベイル

2013年3月31日より成田-デンバー間の直行便が就航し、ぐっと身近になった米国コロラド州。そこで今回(2014年2月)訪れたのは、コロラドにある合衆国最大のスキーリゾート、ベイル(Vail)。

Like Nothing on Earth −この世のものと思えない(ほど素晴らしい)−と言われるベイルの標高3400mのバックボウルと3500mのブルースカイ・ベイスンには、世界中のパウダー好きのスキーヤー・スノーボーダーが集まります。

ベイル ブルースカイ・ベイスン
まさに'Like Nothing on Earth'の、ベイルのブルースカイ・ベイスン

1962年開業のベイルは、北米に於ける現代スキーリゾートのパイオニア的な存在。カナダのウィスラーもここをお手本として開発されました。


北米を代表するスキーリゾート、ベイル。

ベイルには開業50周年だった昨シーズン(12-13シーズン)に運行を開始したハイテクゴンドラがあります。その名もゴンドラ・ワン(Gondola One)。

Oneという名には、このゴンドラが建設される前に同じ場所に通称・Express Oneと呼ばれた高速クワッド(Vista Bahn Express)が架かっていたことに加え、One of a Kind(唯一無二の)という意味が込められており、設計・施工を担当したライトナー/ポーマ・オブ・アメリカの自信のほどが窺えます。

ベイル ゴンドラ・ワン
ゴンドラ・ワン(ベイル) 

ゴンドラ・ワンはシルバーを基調とした洗練されたデザイン。この搬器は、スキー場ではおなじみの4座の「タマゴンドラ」を今から50年前に初めて開発したフランスの車輌メーカー、シグマ社の製作です。

ご覧の通り、見た目にそれほど大きな特徴はなく、普通のMGDのイメージで、山麓・山頂の停留所も小ぶりです。さっそく乗り込んでみると、おや?、シートが暖かい。シートはヒーター内蔵で快適。さらにキャビン内には「Free Wi-Fi」の文字が。 

−なぜ、ゴンドラにWi-Fiか−

先シーズンあたりから、国内にもトロワバレーの記事で紹介したGPS機能を利用したスマホアプリを提供するスキー場が登場しましたが、欧米のスノーリゾートでは、スノーエリア内の位置情報だけでなく、専用のSNS的なコミュニケーション・ツールを加えた形のアプリが主流となりつつあります。

ベイル ゴンドラ
Wi-Fi使えます。

しかし、こういったデータ通信利用のアプリはその国の人は良いけれど、海外からの旅行者の場合は現地キャリアのローミングサービスを使うことになり、特に広大なスノーエリアの場合、うっかり契約キャリアと海外ローミング提携をしていない現地キャリア経由で接続したまま半日もネットをすれば、課金請求100万円なんてことも普通に起きてしまいます。

なので、ブログを書いたりSNSを覗いたりするのはセンターハウスやホテルに戻ってから、ということになり、ネットの持つリアルタイム性が半減です。

そこで、ゴンドラの中でタダでネットできるよ!というのが、この無料Wi-Fiサービスなのです。海外からの利用者が多いベイルならではサービス、これはありがたい。実はこの記事もゴンドラの中で書いてます(ウソ)。

また、ゴンドラには随所に工夫がなされており、スキー/スノーボード・ラックも様々な形状のマテリアルに対応していて、国内のゴンドラリフトの長板時代のままのスキーラックでは片方ずつしか入らなかった今の自分の板(ファット系のツインチップ)が、初めて「一台」として入りました。

その他、ゴンドラ・ワンについてはYoutubeのInFilms & Design Presents: Leitner-Poma of America - New Vail One Gondola System, Vail, Colorado でその全貌を知ることが出来ます。

こういった新しいサービスを建設ブログやティーザーなどを効果的に使いながら予告し、オープンまでに広めていくというメディア戦略を始めたのもベイルが元祖。建設・営業・広報・サービスが一体となって進めるプロジェクトはそれだけでドラマになり、それをまた宣伝に使うという手法は、アスペンやウィスラー、ビーバークリークといった北米の後発スキーリゾートに受け継がれています。

ベイル バックボウル
バックボウル名物、Sun Down Bowl(サンダウン・ボウル)へGO!

来年(2015年)は1999年に続いて2度目の世界アルペンの会場となるベイルリゾート。森林限界の高いロッキー山脈では標高3430mのバックボウルにもツリーラン向きの森があります。

パウダー好きの人は是非訪れてみて下さい、オススメです。

ベイルの公式紹介ビデオ

− ゴンドラで行く標高3124mのライブ −

ゴンドラ・ワンの山頂駅の近くにあるDECIMOというお店は、普段はスキーヤー向けの高級レストランですが、月に一度、「世界で最も標高が高いところにあるナイトクラブ」として営業します。

私たちがベイルの滞在に利用したビレッジ内のホテルコンドミニアムで何気なくベイルの公式サイトをみていると、なんとDECIMOでトランス/EDMのカリスマDJ、ポール・オークンフォールド(Paul Oakenfold)のライブがおこなわれるという告知が。


ベイル スキーリゾート
標高3124mにある高級ナイトクラブ、DECIMO

ポール・オークンフォールドといえば、この2ヶ月ほど前の2013年12月に、新木場のageHaで行われた7年ぶりの来日ギグに行ったばかり。あの世界的DJのパフォーマンスが、日を置かずにまた観られるチャンスを逃す手はない、ということで即、ネットでチケットをGET。

北米やヨーロッパではスキー場でライブイベントが行われることは珍らしくなく、大抵どこかでやっているものですが、出演者は地元のDJやバンドで、ポールほどの大物が来るのはベイルやアスペンなどの一流リゾートに限られます。

しかし、DECIMOは標高3124mにあり、ゴンドラでしかいけない場所。ライブ自体は夕方から始まるようですが、お目当てのポールの登場は午前0時頃とのこと。スキー場はとっくに閉まっている時間なのでゴンドラは動いていないはず。一体どうやって行くの?と思っていたら、このライブのためだけに一晩中動かしてました、ゴンドラを。

EDM トランス クラブ
クラブのドレスコードはアルペン・シック。ゴンドラまでは赤絨毯が。

ゴンドラ乗り場の入り口でライブチケットのチェックをおこなっており、確認されるとゴンドラに乗り込めます。スキー板を持たずに深夜のゴンドラに乗るのはナイターゲレンデに行く時とは違う不思議な感じ。

外気温はマイナス15度でしたが、ゴンドラ・ワンのヒーター内蔵シートのおかげで快適な車中でした。

で、カンジンのライブですが、なにしろageHaと違いそれほど大きくないハコなので、あのカリスマDJが目の前1mに!ライブは当然サイコーで、スキー好きというポールもノリノリのパフォーマンスで大盛上がりでした。

ポール・オークンフォーッルド@decimo
超満員のオーディエンスに気合の入ったパフォーマンスをみせるポール。


索道データ
名称 Vail Gondola One
事業者 VAIL Resorts
索道の方式 MGD
ゴンドラタイプ Sigma Diamond Cabin 10
開業 2012年
キロ程 2,757m
高低差 603m
山頂駅標高 3,109m
山麓駅標高 2,506m
速度(毎秒) 6.1m
搬器 111
最大乗車人数 10人
最大輸送(毎時) 3600人
施工 Leitner-Poma
無線ネットワーク索道 WI-FIゴンドラ

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